12年前の6月4日に難波店の奥野シェフと2人で白鷺にカウンター12席だけの小さなお店を作ってみた。
ありがたいことに何人かの友人が好意で手伝ってくれたお陰でどうにかオープン。
私は嬉しくて周りが見えなくなるなるほど仕事にのめり込んだ。
頭の中には店を軌道にのせる方法が明確にあったからか(わかっている気になっていただけ)、人との衝突も増えた。
時間の経過とともに協力してくれた友人は去り、家族さえも店から遠のいた。
5年前、ワガママ放題の親父に店に来るな!と出禁にした。
そのまま他界するとは…。さすがに後悔した。友人も何人か出禁にしたな…。
今ではもっと言い方があったなぁと反省している。
一生懸命するのを止めた。
というか自分の考えを押し付けて、乱暴にグイグイ引っ張る事をやめた。
スタッフや協力してくれる友人の意見を聞きながら、
自分の考えと合わせながら作り上げた。
逆に頼りないオーナーや!と言われるほどに
自分の考えを飲み込んだ。
飲み込み過ぎて少し太ったかも(笑)
そんなこんなで、
何とか12年を迎えられそうだ。
変わらず付いてきてくれたのは
奥野シェフと私の嫁。
途中から参加してくれた稲月シェフ。
ガチで言い合いして、私の意見を受け止めて喧嘩してくれたのは3人だけだ。
いや、3人もいたのは幸せだと今なら思える。
そして、
現在のスタッフとも時がきたら
ガチで言い合いしようかな(笑)。
全てのお客様と現在のスタッフ、
過去のスタッフ、そして多くの友人、温かく見守ってくれた家族、
心から感謝しています。
13年目もやりますよ!
写真は2003夏、シエナ
帰国後、奥野シェフと店をすることが決まった後に
ジェラートを食べた。