やっぱり職人が大好き

難波店の奥野シェフと白鷺店の稲月シェフと3人で飲みに行った。

久しぶりだ。

2003年の夏
イタリアのシエナでは
この3人で毎晩飲んでいた。
当時は
将来の話や女性の話など
バカな話ばかりだった。

今は
仕事の話と子供の話
家庭を振り返らない
ダメな父親だなという自虐な話(笑)

ハシゴした2件とも
レシピが素晴らしかった。
美味しかった。

しかし
職人は居なかった。

同じような事が最近続いた。
飲食に進出した他業種の会社が営む飲食店の試食に数件参加した。

どの試食も
私が知る試食ではなかった。

テレビで見る
チェーン店の新メニューの開発プロジェクトのようだった。

職人が介在する試食は案外すぐに終わる。
なぜなら、作る前に大体の味が分かっているみたい。
方向性の報告のような試食。
でないと
毎週メニューを変えることなんて出来ない(笑)

それでも世の中は
職人が居なくても美味しく食べられるメニューが流行っている。
食材に特化した専門店など。
修行なんてしんどいだけで流行らないですからね。時代は厨房に職人が居ないお店。

私は職人が大好きなので
そんな時代の流れに逆らっていこうと再確認。
工場ではなく厨房で調理されたものを食べたいですから。

職人の料理という作品を
お客様に理解していただけるように
頑張ろうと思ったんですわ。