<前菜>
・ピーマンと椎茸の肉詰め焼き ¥1,680
<パスタ>
・美瑛産アスパラガスのカーチョ エ ペペ ¥1,890
<メイン>
・豚肩ロースとパプリカのトマトソース煮 ¥1,680
<デザート>
・ほうじ茶のムース ¥472
<前菜>
・ピーマンと椎茸の肉詰め焼き
自家製のソーセージをベースに合挽きミンチを加えた肉を
ピーマンと椎茸に詰めて焼きました。
肉詰めのネタ(中身)は
自家製ソーセージに牛肉と豚肉の合挽きミンチを混ぜたもの。
玉ねぎも入れてふんわりと仕上げています。
牛肉と玉ねぎの甘み、
自家製ソーセージのハーブの香り。
そして、クミンの香りがほのかに感じます。
ピーマンの肉詰めは衣を付けて揚げます。
ピーマンの苦味がネタをより甘く感じます。
一方
椎茸の肉詰めはパン粉をつけてオーブンで火を入れます。
キノコ特有の香りと旨味が、肉を引き立てています。
同じネタなのにこの違いはおもしろいです。
しかしながら
どれだけふわっと仕上げようとも
ミンチを使ってまとめた、いわゆるハンバーグは
どうしてもソースが欲しくなるもんですね。
ソーセージとハーブの香り、さつま芋の甘みと土の香り、
トマトの甘みと酸味、白ワイン酢の酸味、バジルの清涼感と香り。
一見、なんだかまとまりが無いように感じますが、
食べればなるほど、サラダ仕立ての食べるソースになっています。
舌からも鼻からも楽しめる美味しいバランスになっています。
お酒がすすみますね。
<パスタ>
・美瑛産アスパラガスのカーチョ エ ペペ
塩茹でしたパスタにアスパラとアスパラのダシを加えただけ。
仕上げに、ペコリーノロマーノ(ローマ産羊のミルクのチーズ)と黒こしょうをかけたパスタ。
採れたてのアスパラガス。
しかし、
収穫が始まり3週目にもなると
若干、細いアスパラも混じっています。
仕方が無いことです。
選別無しで1日でも早く採れたてを安く送っていただいているので。
とはいっても
Mが混じっているというだけで、Lや、2Lの方が多いです。
そこで
贅沢なんですがパスタにしました。
細いアスパラは皮の部分が多くなってきます。
皮の部分はアスパラ特有の青臭さを持っています。
この香りがチーズに合うんです。
『カーチョ エ ペペ』
カーチョとはチーズ。ペペはコショウ。
ペコリーノロマーノ(ローマ産の羊のミルクのチーズ)をかけて、
黒コショウ振り掛けるのみ。
パスタを仕上げる際には茹で汁を加えるんですが、
今回はアスパラの根の部分の薄く剥いた皮をとっておいて
その皮でとったダシを加えます。
塩も十分効いているこのダシは
最高級の美瑛産のアスパラなので、
たとえ皮だとしても飲めるくらい美味しいですよ。
ペコリーノロマーノは塩分が強いです。
その塩分とアスパラの強い甘味が絶妙のバランスです。
遅れて
黒コショウの香りを感じ、ふと我に返ります。
どこかに逝ってしまうくらい。
脳がとろけそうな・・・
あまり使いたくない言葉ですが
『やばい美味さ!』
強烈に美味しいです。
必ず赤ワインです。
太さにもよりますが、約3本入れます。
このパスタはやりすぎですね。
<メイン>
・豚肩ロースとパプリカのトマトソース煮
肉厚な肩ロースを鉄のフライパンで焼きながら
パプリカとトマトソースを加えて軽く煮込んだ
少し唐辛子の効いたトマトソース煮。
パプリカがやりますね。
パプリカ自体も甘いのですが、
豚・トマトとの相性が良いのでより甘く感じるんです。
ローマの下町のテスタッチョのお店で食べた料理です。
とても、おいしかったんです。
今回の料理は、オリジナルよりもさらに美味しく仕上がっています。
ローマで買ってきた生唐辛子のペーストを隠し味に使用しています。
このペーストもやりますね。
辛味だけでなく甘味もあるんです。
唐辛子のペーストのくせにですよ。
青トウのような甘味を持っているんです。
この両者の甘味と辛味、豚のコク、トマトの酸味が絶妙です。
絶対にパンが欲しくなるソースですね(笑)。
この料理をローマで食べた時は衝撃的でした。
口に運んだ瞬間に
奥野シェフと目が合いましたね。
残念だったのは
前菜とパスタを食べすぎて満腹だったこと。
それでも
押し付け合いになることなく
むしろ取り合いになりましたからね(笑)。
目を閉じるとあのトラットリアの店内が今でも浮かびますね。
それだけ思い入れのあるメイン料理です。