‘12.7/3(火)から7/8(日)の旬のメニューです

<前菜>
・鯛のフリット パプリカのソース 南瓜のサラダ      ¥1,680

<パスタ>
・リガトーニ アッラ ノルマ                  ¥1,575

<メイン>
・和牛モモ肉のステーキ ゴーダチーズのサラダ仕立て ¥1,890

<デザート>
・パンナコッタ ラズベリーのソース             ¥472

<前菜>
・鯛のフリット パプリカのソース 南瓜のサラダ

黒オリーブを挟んで揚げた白黒の鯛。

ドライトマトを挟んで揚げた赤白の鯛。

黒オリーブの香りとコク。
ドライトマトの酸味とコク。

それぞれが
鯛と合わせると
主役を甘く感じさせてくれます。

下には
酸味と香りが華やかな
鮮やかな朱色のパプリカとトマトのソース。

そこに
蒸かしてから潰して、
オリーブオイルと干しぶどうを加えた黄色い南瓜。

さらに
食感・香りがよい茶色のくるみを。

様々な色彩の食材同士の組み合わせ。

また
食材とソースの組み合わせ。
これらを変えながら、
食べていただきます。

目も舌もあきさせませんよ。

<パスタ>
・リガトーニ アッラ ノルマ

『ノルマ』とはシチリア出身のオペラ作曲家ベリーニの代表作の名前。
このパスタがそのノルマのように素晴らしかったため、
ノルマ風というふうに呼ばれるようになったらしい。

バジルの緑 リコッタチーズの白 トマトソースの赤
綺麗な彩りでイタリア国旗の色。

簡単に言えば
揚げナスとトマトのパスタです。

仕上げに
リコッタ・サラータ(熟成させたリコッタ)を振り掛けるのですが・・・

日本では手に入らないので
今まで手を出しませんでした。

今回は奥野シェフが
何週もかけて、このパスタの試食を続けてきました。
気持の入ったパスタです。

まず、
トマトソースが違います。
今までのくえろのトマトソースとは違います。
トマトだけではなく
ドライトマトをふんだんに入れます。
おいおいおい!というほどに(笑)

このコクのあるトマトソースは太目のパスタと相性が良いです。
リガトーニというペンネよりももう少し大きい筒状のパスタを使います。

上には素揚げした茄子。

さらに
リコッタ・サラータ(熟成させたリコッタ)の代わりに
リコッタをオーブンで焼いて水分を飛ばしてから
パルメザンチーズを加えたチーズを
仕上げに振り掛けます。

かなり
イタリアの味に近くなりました。
『カーチョ エ ペペ』と並んで私が最も好きなパスタです。
いや最近は『アッラ ノルマ』の方が食べたかったかな。
というのも
『アッラ ノルマ』は日本で再現できないと思っていたので
イタリアでは必死になって食べていました(笑)。
しかし
今回でまた順位が変わったかな?
そのくらいの完成度ですよ。

<メイン>
・和牛モモ肉のステーキ ゴーダチーズのサラダ仕立て

脂肪分が少ない厚みのある赤身のモモ肉を
丁寧に焼いて、そして休ませる(余熱でゆっくりと火を通す)。
計20分ほどかけて火を通した絶妙な焼き加減のステーキ。

仕入先の協力もあって国産牛肉が手頃な値段で入荷。

モモ肉って筋っぽくて硬いイメージがありませんか?

しかし、美味しい肉は、そうでもないんですね。

モモの赤身がイタリアっぽいんです。
つまり
脂の味で食べる日本のステーキではなく、
赤身の味。肉臭さ。なんというか草のような香りがする・・・
肉の本来の味を感じていただけますね。

牛の育った環境が想像できますよ。

そんなシンプルなステーキ。

横には
2年熟成の濃厚なゴーダチーズと生野菜で口休めを。

あくまで
主役は『和牛のモモ肉』です。

脂の少ないモモ肉を焼くには繊細な技術が必要です。

目を離せないので、シェフが1人では難しいです。

奥野シェフがパスタをして、稲月シェフがメインを仕上げる。
役割分担が必要。

稲月シェフは
シエナ・フィレンツェという肉料理が有名なトスカーナで計7年修行。

肉を焼く技術は素晴らしく、
美味しく焼きますよ。

食材の説明も大切ですが、
稲月シェフの焼く技術の方も感じていただきたいですね。