白桃のコンポートと紅茶のグラニタ

人気の桃を使ったデザート。

まず、赤ワインでコンポートした白桃。
主役の白桃の甘味と赤ワインの酸味のバランスが最高。

次に、赤ワインのジュレ(ゼリー)
赤ワインの渋味と香り。

さらに、濃い目に煮出した紅茶のグラニタ(カキ氷)の渋味。

最後にバニラのジェラートの濃厚な甘味。

食べているときは、桃に甘味。
食後は紅茶の渋味が口に広がる。

夏を感じる大人なデザートです。

ここまでは
食べていただいた方はご理解をいただけると思います。

ここからは
もっと深い部分です。

このデザートの試食はもめたんです。

登場する個々の内容は問題ないんです。
問題は順番。
盛り付ける順番でもめました(笑)
なんじゃそら?でしょ?

試食では
上から
紅茶のグラニタ
赤ワインのジュレ
白桃のコンポート
バニラのジェラートでした。

作り手の気持は
解けやすいのでグラニタ
赤色の綺麗なジュレは上に
下には
主役の桃
底にはバニラのジェラート
わかるんですよ。

しかし
食べると
最初に食べる紅茶の渋味で舌が麻痺をしてしまい。
何を食べても味が感じにくくなってしまう。
しかも
主役の桃がバニラのジェラートと混ざり
桃の味が薄く感じてしまう。

そこで
まず主役の桃を食べてもらい
色のきれいなジュレ

次に
バニラのジェラートと
紅茶のグラニタ。

食べた後は
紅茶の爽やかな渋味が口に広がります。

順番でこんなに味が変わるんだな・・・

勉強になった試食でした。

試食を終えて
ここまで突き詰める必要はあるのか・・・
とも思いました。

しかし
1人でもお客様に気づいていただければ・・・
いや
たとえ誰にも気づかなくても
突き詰めていかなければならない。

これが料理に真摯に向き合うことだと・・・

こんなマニアックな料理への探究心を
おもしろがっていただける方は
特に食べて欲しいですね。

おもしろいデザートに仕上がっていますね。

白桃のコンポートと紅茶のグラニタ

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