’12.8/28(火)から9/2(日)の旬のメニューです

<前菜>
・水牛のモッツァレラチーズと生ハムのサラダ         ¥1,680

<パスタ>
・自家製そば粉のキタッラ 玉ネギとアンチョビのソース   ¥1,680

<メイン>
・豚ロースのサルティンボッカ
 美瑛産ズッキーニとパルミジャーノチーズのオーブン焼き ¥1,680

<デザート>
・蜂蜜ヨーグルトあんこ添え ¥472

<前菜>
・水牛のモッツァレラチーズと生ハムのサラダ

ゴムのような食感のモッツァレラチーズは
牛のミルクで作ったもの。

水牛のモッツァレラチーズは
もっとやわらかく白身魚のような食感です。

イタリアでも観光客の多いメインストリート沿いでは
牛のモッツァレラチーズが。
一本裏に入り、店内にはイタリア人しかいない、
いわゆる地元の方が行くお店では
水牛のモッツァレラチーズが出ます。

私たちがローマで頻繁に行くお店ではもちろん水牛のモッツァレラチーズがでます。
牛のモッツァレラチーズが出てきたらがっかりしますね。

食べたい方は、よく売り切れますので、
念のために、予約の際に水牛のモッツァレラチーズを取り置きしてください。
遠慮なく言って下さいね。

是非、食べて欲しいので。

今回は生ハムを合わせます。
14ヶ月熟成のパルマ産のプロシュート。
ただ塩辛いでけでなく、濃厚な旨味がたまらない。
モッツァレラチーズと共に食べるなんて想像するだけでワインが飲みたくなりますね。
かなりお薦めな前菜です。
特に、赤のキャンティを合わせてほしいです。
この軽めの赤ワインが水牛のモッツァレラチーズと生ハムのサラダをより美味しく感じていただけると思います。
お見逃しなく!

<パスタ>
・自家製そば粉のキタッラ 玉ネギとアンチョビのソース

そば粉を練りこんだ自家製のキタッラ。
繊細なそば粉の香りを損なわないように
玉ネギとアンチョビのシンプルなソース。

北海道の友人に送ってもらっているそば粉。
以前は前菜でガレットにしか使わなかったので
少量だったんですが、
昨年末に無理を言って、大量のそば粉を送ってもらいました。

こんな大量のそば粉を何に使うのか不思議でした。

試行錯誤して約半年。
ようやく、完成いたしました。

試食は大変でしたね。
そば粉ですから。
こんな繊細なものどんなソースが調和するんだ!

オリーブオイルでギリギリ。
チーズなんて論外!

そこで
あめ色に炒めた玉ネギの優しい甘味。
アンチョビのコク。

そんなシンプルなソース。

試食では
おそるおそるですな(笑)

あっさりさせるのは簡単ですよ。

しかし、
美味しく無くては意味がないです。

パスタに練りこんで風味をつける技法はよくあります。
イカスミを練りこんだ真っ黒なパスタ。
ほうれん草を練りこんだ緑色のパスタなど。

私は1回も美味しいと思ったことがありませんでした。

今回のそば粉のパスタに玉ネギのソース
ソースとパスタのバランスで食べるいつもよりも立体的で難しいパスタ。
初めて、麺に練りこむ意味があると感じましたね。

おもしろいですよ!
パスタ好きの方は
必ず食べておいたほうが良いですね。

<メイン>
・豚ロースのサルティンボッカ
 美瑛産ズッキーニとパルミジャーノチーズのオーブン焼き

豚ロースに生ハムとセージをのせて
粉を振ってフライパンで焼きます。
白ワインと豚のダシを加えて
軽く煮込んで詰めていきます。
生ハムの塩味を活かした肉料理。

サルティンボッカは『口の中に飛び込む』の意味。
余りに美味しくて口に飛びこんで来るらしい(笑)。

有名な料理なんですが
ローマでも、あまり注文しないですね。
本場でも5回くらいしか食べたことがないです。
というのも
美味しいんです。
まずいサルティンボッカなんて食べたことが無い。
つまり、平均点が出やすい料理。
なので
ローマまで来てサルティンボッカを食べなくても・・・
贅沢な話ですが・・・(笑)。

そんなことで
今まであまりやりませんでした。
にもかかわらず
なぜ今回は・・・?
理由は付け合せの
パルミジャーノ風のズッキーニのグリル

薄く切った揚げた美瑛産ズッキーニ、トマトソース、パルミジャーノ、ズッキーニ・・・
重ねてオーブンで焼きました。

すると
サルティンボッカの顔が変わりました。
生ハムの塩分と白ワインのソースの爽やかな酸味。
ズッキーニの甘味とトマトソースのコクと酸味がサルティンボッカによく合います。

生ハムの塩分を筆頭に
全体的に味が濃いので、
隣には塩を控えた生野菜が・・・

お皿全体としてバランスがよく
100点に近いサルティンボッカですね。
こんなサルティンボッカは初めて食べました。
お薦めさせていただきます。
なお
サルティンボッカを言いたいだけの方はご遠慮ください。

『サルティンボッカ』奇麗に言えると気持が良いですよ(笑)