‘12.11/6(火)から11/11(日)の旬のメニューです

<前菜>
・タラのポレンタ粉揚げ カリフラワーのグラタン添え ¥1,680

<パスタ>
・タリアッテッレ 剣先イカと茄子のトマトソース    ¥1,680

<メイン>
・豚バラ肉のペポーゾ                   ¥1,785

<デザート>
・パンナコッタ ラズベリーのソース           ¥472

<前菜>
・タラのポレンタ粉揚げ カリフラワーのグラタン添え

とうもろこしの粉をつけて揚げたタラをトマトソースで食べていただきます。

原形は 『バッカラ リボルネーゼ』
リボルノ地方の干しタラのトマト煮。

今回は、干しタラではなく、『生のタラ』
さらに、トマト煮込みではなく、
ポレンタの粉を付けて揚げたタラにトマトソースをかけました。
ポレンタとは粗挽きのトウモロコシの粉です。
一般的には、だし汁で炊いてネトネトの状態で食べるか
揚げて芋のような感じで食べます。

しかし、今回はタラに付けて揚げました。
タラはほろっと身が崩れる独特な肉質。
そんなタラの表面にプチプチした食感のポレンタ
しかも、揚げているのでよりプチプチが増していて
食感のコントラストが最高に良いです。

そこに、酸味のあるトマトソース。
香り・クセも少しある『フキ』を煮込みました。

タラの下には炊いて細かくなったカリフラワーに
アンチョビ・パルメザンチーズ・パン粉を加えたグラタン。

アンチョビとパルメザンチーズのコクが淡白なタラによく合います。
トマトソースを少し付けてグラタンと一緒に食べてください。

炊いて細かくなったカリフラワーとほろっと崩れたタラの大きさが程よい。
一体感があって味を感じやすいです。
味ももちろんですが、食感が楽しい料理にアレンジされています。
稲月シェフの遊び心を感じてほしいですね。

タラのポレンタ粉揚げ

<パスタ>
・タリアッテッレ 剣先イカと茄子のトマトソース

幅の広いきし麺のようなパスタ(タリアッテッレ)を
剣先イカと茄子のトマトソースで食べてもらいます。

トマトソースには
昨年の春に漬けた自家製のしらすのロサマリーナ(しらすの唐辛子漬け)を使います。

しらすのロサマリーナが抜群の状態。
まさに食べ頃です。

すこしピリッとした濃厚なしらすのロサマリーナの入った魚介のトマトソース。

そこに主役の『剣先イカ』

しらすのロサマリーナの辛味によって『剣先イカ』が甘く感じます。
最も甘い『剣先イカ』の食べ方だと感じました。

さらに
焼いた茄子。
こちらも甘い。

また、パスタ自体も小麦の甘さが感じられて・・・

こんなに唐辛子の効いたピリッとしたトマトソース。
なのに
試食のときは「甘い!甘い!」を連呼してしまいましたね。

このパスタは
以前、春菊のパスタの試食にて迷走の末に
突如現れたパスタ。
つまり
前回にボツになったパスタをします(笑)。
ボツって!と突っ込まれそうですが、、、
けして、美味しくないわけではなかったのですよ。

前回は春菊と剣先イカがテーマでした。
テーマに沿ってなかったのでボツになったということで美味しかったんです。
そこで改めて
今週、剣先イカのトマトソースというテーマを設けました。

奥野シェフが得意とする
ガツーンと濃厚な魚介のトマトソースです。
「らしい」ですよ。
奥野シェフのパスタ好きの方は期待を裏切らないですよ!

そして
しらすのロサマリーナ好きな方も期待を裏切らないですよ!

強くお薦めいたします。
タリアッテッレ 剣先イカと茄子のトマトソース
<メイン>
・豚バラ肉のペポーゾ

数日間炊いた豚バラ肉の煮込み料理です。

ペポーゾとは
こしょうのペーペpepeからきています。

ポーゾとは『風』

コショウ風という意味。

トスカーナの伝統料理のひとつ。

トマトがなかった15世紀頃の料理。
フィレンツェのドゥオーモを作る際に、
大量のレンガが必要でした。
その労働者達は、1日中、交代でレンガを焼き続けたと言います。

そんなレンガ職人が作業のさなかに食べた煮込み料理。
胡椒をタップリ効かせた煮込み料理です。

肉を切るのにナイフは不要、
フォークでも簡単に切れます。

とても柔らかい。

煮込んでいる途中は
味見するとむせるほどに辛い!

えらいもんで
仕上がると、驚くほど辛い、ということはないです。

コショウ風味やな!程よい風味。

仕上げに
黒コショウを降るくらいですから。

そんな
コショウ風味のペポーゾには
甘い果物をあわせることが多いです。

今回は、この時期が旬な
焼いた『柿』。

硬めの柿を焼きます。
うなると思いますよ。
プロの上手な使い方を味わって欲しいですね。

ビール、赤ワインが
放せないですね。

ペポーゾ