<前菜>
・ブリのソテー ミックスサラダ フェンネルの香り ¥1,680
<パスタ>
・タリアッテッレ 豚肉とキャベツのラグーソース ¥1,575
<メイン>
・アスパラと豚ばら肉のソテー チーズフォンデュ仕立て ¥1,890
<デザート>
・ライチのヨーグルト ココナッツのソース ¥472
<前菜>
・ブリのソテー ミックスサラダ フェンネルの香り
今が旬の脂がのったブリを軽くソテーして
ドライトマトとアンチョビのソースで食べてもらいます。
付け合せは白菜のサラダ。
包丁を入れると中は半生。
切り面は脂でキラキラ。
そこに白ワインにドライトマト・ケッパー・アンチョビを加えたソースをかけます。
隣には白菜がメインのミックスサラダ。
役不足では?と思いきや・・・。
まだ葉っぱの中心の部分も
肉厚は薄く大きくなる前の小さめの白菜。
厚めの千切りでシャリッとした食感は残す。
みずみずしくて歯ざわりも良く、生で食すには◎。
さすが何倍もある普通の大きさの白菜より高いだけのことはある(笑)。
ローマの市場で買ってきたフェンネルの種と自家製のヨーグルトで和えます。
この白菜だけでもワインが飲めますよ。
しかも、ブリと一緒に食べると、ブリの脂が上品に感じましたね。
旬の新鮮なブリとはいえ、芳醇な脂の部分に青魚特有クセは若干ですがありますね。
しかし、
ヨーグルトの優しい酸味とフェンネルの独特の香りが
上手くブリのクセの部分のみを消すというか、中和するようなアイデアでした。
ビネガー(酢)を使わなかった稲月シェフ。なるほど!
冬の代表的な『ブリ』を堪能してください。
<パスタ>
・タリアッテッレ 豚肉とキャベツのラグーソース
きし麺のような幅広の麺を
何日も煮込んだ豚肉の煮込みにキャベツを加えたソースで食べるパスタ。
寒くなってきましたね。
ということで、奥野シェフが豚肉を炊きましたよ。
豚肉を数種類の野菜を加えて赤ワインで煮込みます。
しかしながら
今回のラグーの主役は『キャベツ』です。
キャベツの優しい甘味と香りを生かすために、
ややあっさり目にしています。
浅く炊いて生っぽさを残して歯ざわりを生かすのではなく、
クタッとするほど炊いてキャベツの甘味を引き出しています。
つまり
キャベツ特有の『甘味』が必要なラグーソースです。
ローマの市場でインド人から購入した
香りの強い黒コショウが
より甘味を引き立てています。
さらに
最後にふりかけるローズマリーの香りが
トロトロに炊いた濃厚な豚肉を
あっさりと食べさせてくれます。
そんな甘いキャベツとトロトロの豚肉との相性は抜群です。
あっさりとはいえ
奥野シェフのラグーです。
いつも通りたっぷりの豚肉ですから。
ラグー好きの方にも満足をいただけると思います。
表面積の多いきし麺のようなタリアッテレは
ベローっと
そんな美味しいソースを残らず絡んでいきます。
(奥野シェフ)らしい味ですよ。
キャベツの甘味が印象的。
トロトロの豚肉も良いです。
ローズマリーの香りが特にお酒がすすみますね。
赤ワイン、ヴァイツェン(小麦のビール)が合いますね。
<メイン>
・アスパラと豚ばら肉のソテー チーズフォンデュ仕立て
豚ばら肉を巻いたアスパラ、数種類の野菜を
チーズのソースをつけて食べていただきます。
100点のチーズフォンデュを食べたことがありますか?
私は無かったです。
過去に何回か食べましたが
毎回こんなもんか・・・てな感じ。
まずくは無いものの
特に美味しいとは感じたことも無く・・・。
しかし、
今回は100点いや120点くらいの味ですね。
美味しすぎて笑ってしまいました。
一般的にチーズフォンデュは
『エメンタールチーズ』と『グリュイエールチーズ』を使います。
今回は3種類のチーズ。
塩っ気のある『ペコリーノロマーノ』と
コクの強い27ヶ月熟成の『パルメザンチーズ』。
そんな個性的な二つのチーズを『クリームチーズ』で繋いで、
さらにとろみも出しています。
もうこのベースとなるチーズが美味しすぎるんです。
そんなチーズに
南瓜、エリンギ、ブロッコリー、玉ねぎ
豚ばら肉を巻いて焼いたアスパラガス。
南瓜・玉ねぎの甘味とチーズ。
ブロッコリーの頭のモジャモジャとも茎の部分の香りともチーズに合うし・・・。
アスパラの香りと豚ばら肉のコクが甘く感じるし・・・。
最後に振り掛ける
ローズマリー風味のクルトン。
チーズの味を純粋に感じられるし・・・。
心ここにあらず・・・。
チーズフォンデュを食べて残ったチーズがもったいないと感じたのは初めてでした。
そのくらいチーズが美味しいですね。
さすが稲月シェフという皿に仕上がっています。