‘12.12/26(水)から12/29(土)の旬のメニューです

<前菜>
・ホタテのフリット 白ネギのグリル ロメスコソース  ¥1,680

<パスタ>
・自家製タリアッテッレ 鹿肉とゴボウのラグー    ¥1,890

<メイン>
・さごしのグリル はまぐりのスープ仕立て 百合根のフリットと共に     ¥1,680
 
<デザート>
・バナナのムース チョコレートのソース         ¥472

<前菜>
・ホタテのフリット 白ネギのグリル ロメスコソース

ホタテのフライ(天ぷらのようなもの)と白ネギのグリルを
パプリカのソース(ロメスコソース)で食べてもらいます。

バルセロナに行った時に『カルソッツ』という料理を食べました。

冬の時期に食べるネギを焼いたものに
『ロメスコソース』という
パプリカやナッツの入った濃いオレンジ色のソースで食べました。

私も奥野シェフも忘れられなくて・・・
もう1度バルセロナに行きたい理由のうちの1つです。
それほど美味しかった料理。
今週末に再現しました。

今回はネギだけではなく
ホタテのフリッタ(衣を付けて揚げた)も合わせます。

ネギの香ばしさとホタテ特有の甘味が、
ロメスコソースによって引き立てられています。

パプリカの甘味、トマトの酸味、アーモンドの香ばしさ。
完璧にそっくりですよ。

鮮やかな朱色のソースと
緑と白のネギ。
目でも楽しい前菜ですね。

白ワインかビールでいきましょうかね。

<パスタ>
・自家製タリアッテッレ 鹿肉とゴボウのラグー

奥野シェフが手打ちした、きし麺のような平麺のパスタを
北海道の鹿肉を数種類の野菜で煮込んだソースとごぼうで食べていただきます。

高齢化した農村地帯。
最近の若者は猟銃の資格をあまり取らない。
一方、熊は危険なので市町村が予算を付けて駆除。

天敵が居なくなった鹿は莫大に増える。
農家は鹿に畑を荒されて悩まされている。
解体の設備を整えて鹿肉の販売。

駆除→狩猟
食害を製品へ

そんな理由で安く送っていただくことに。

鹿は牛の1/10の脂肪分らしく、ヘルシーな肉質です。

どれだけ新鮮な鹿肉も基本的には野生の獣の臭いがします。

そんな臭いを消すことは難しくありません。
完全に消すと鹿肉を使う必要がなくなってしまいます。

加減が難しい。

煮込みのソースだけでは臭うんですが、
ゴボウを加えると
土の香りが消すというよりは馴染むんですね。

鹿肉も美味しいし、
ごぼうもまた美味しい。
もちろんパスタも。

仕上げにペコリーノチーズ。
強い塩っ気とパンチを加えます。

さらに、パルメザンチーズも。
フルーツのような香りと強いコクを。

パンチのある鹿肉のラグーに強いコクの2種類にチーズ。

混ぜながら食べるんですが、
きれいには混ざらず、当然にムラが出ます。
すると、強いチーズの間にタリアッテッレの小麦の香りがチラチラ顔を出します。
味と香りの変化が素晴らしい!

<メイン>
・さごしのグリル はまぐりのスープ仕立て
 百合根のフリットと共に

はまぐりのスープで食べるさごしのソテー。

さごしとは鰆(さわら)の子供です。
脂も少なく身がしまっています。

そんな淡白な『さごし』に
はまぐりの上品なスープであわせました。

はまぐりのスープは
上品で美味しいです。

鼻に抜ける特有の香りも上品です。

そんな上品なスープに
ほうれん草の軟らかい食感と甘みがよく合います。

間違いの無い味です。

魚好きの方でこの料理が駄目な方がいるのでしょうか?

そんなわかりやすい味です。

しかしながら
さごしの上にのっている『百合根のフリット』。
これには驚きましたね。

こんな食べ方があるのか!

ホクッとして甘いです。

はまぐりのスープとあわせるから、より甘いです。
こんなシンプルな料理。

そんななかにも小さな驚きと発見を感じて欲しいですね。