<前菜>
・ホタテのフリット 白ネギのグリル ロメスコソース ¥1,680
<パスタ>
・自家製タリアッテッレ 鹿肉とゴボウのラグー ¥1,890
<メイン>
・さごしのグリル はまぐりのスープ仕立て 百合根のフリットと共に ¥1,680
<デザート>
・バナナのムース チョコレートのソース ¥472
<前菜>
・ホタテのフリット 白ネギのグリル ロメスコソース
ホタテのフライ(天ぷらのようなもの)と白ネギのグリルを
パプリカのソース(ロメスコソース)で食べてもらいます。
バルセロナに行った時に『カルソッツ』という料理を食べました。
冬の時期に食べるネギを焼いたものに
『ロメスコソース』という
パプリカやナッツの入った濃いオレンジ色のソースで食べました。
私も奥野シェフも忘れられなくて・・・
もう1度バルセロナに行きたい理由のうちの1つです。
それほど美味しかった料理。
今週末に再現しました。
今回はネギだけではなく
ホタテのフリッタ(衣を付けて揚げた)も合わせます。
ネギの香ばしさとホタテ特有の甘味が、
ロメスコソースによって引き立てられています。
パプリカの甘味、トマトの酸味、アーモンドの香ばしさ。
完璧にそっくりですよ。
鮮やかな朱色のソースと
緑と白のネギ。
目でも楽しい前菜ですね。
白ワインかビールでいきましょうかね。
<パスタ>
・自家製タリアッテッレ 鹿肉とゴボウのラグー
奥野シェフが手打ちした、きし麺のような平麺のパスタを
北海道の鹿肉を数種類の野菜で煮込んだソースとごぼうで食べていただきます。
高齢化した農村地帯。
最近の若者は猟銃の資格をあまり取らない。
一方、熊は危険なので市町村が予算を付けて駆除。
天敵が居なくなった鹿は莫大に増える。
農家は鹿に畑を荒されて悩まされている。
解体の設備を整えて鹿肉の販売。
駆除→狩猟
食害を製品へ
そんな理由で安く送っていただくことに。
鹿は牛の1/10の脂肪分らしく、ヘルシーな肉質です。
どれだけ新鮮な鹿肉も基本的には野生の獣の臭いがします。
そんな臭いを消すことは難しくありません。
完全に消すと鹿肉を使う必要がなくなってしまいます。
加減が難しい。
煮込みのソースだけでは臭うんですが、
ゴボウを加えると
土の香りが消すというよりは馴染むんですね。
鹿肉も美味しいし、
ごぼうもまた美味しい。
もちろんパスタも。
仕上げにペコリーノチーズ。
強い塩っ気とパンチを加えます。
さらに、パルメザンチーズも。
フルーツのような香りと強いコクを。
パンチのある鹿肉のラグーに強いコクの2種類にチーズ。
混ぜながら食べるんですが、
きれいには混ざらず、当然にムラが出ます。
すると、強いチーズの間にタリアッテッレの小麦の香りがチラチラ顔を出します。
味と香りの変化が素晴らしい!
<メイン>
・さごしのグリル はまぐりのスープ仕立て
百合根のフリットと共に
はまぐりのスープで食べるさごしのソテー。
さごしとは鰆(さわら)の子供です。
脂も少なく身がしまっています。
そんな淡白な『さごし』に
はまぐりの上品なスープであわせました。
はまぐりのスープは
上品で美味しいです。
鼻に抜ける特有の香りも上品です。
そんな上品なスープに
ほうれん草の軟らかい食感と甘みがよく合います。
間違いの無い味です。
魚好きの方でこの料理が駄目な方がいるのでしょうか?
そんなわかりやすい味です。
しかしながら
さごしの上にのっている『百合根のフリット』。
これには驚きましたね。
こんな食べ方があるのか!
ホクッとして甘いです。
はまぐりのスープとあわせるから、より甘いです。
こんなシンプルな料理。
そんななかにも小さな驚きと発見を感じて欲しいですね。