<前菜>
・とりササミ肉となばなのソテー 林檎のピューレ添え ¥1,680
<パスタ>
・生ハムとゆり根のカルボナーラスパゲティ ¥1,575
<メイン>
・真鯛のグリル アンチョビバターソース ¥1,680
<デザート>
・オレンジのプリン ¥472
<前菜>
・とりササミ肉となばなのソテー 林檎のピューレ添え
ササミはバターで焼いて、生姜と絡めて蒸し焼きに。
ソテーしたなばなを合わせます。
なばなが主役。こんなに美味しくなばなを食べたことはないですね。
林檎のソースの酸味と甘み。果物にしては優しい。
しかし、
料理に使用すると強い個性があります。
その甘い個性を春菊の苦味を合わせると馴染むんです。
馴染むには
生姜のソースがなばなのエグ味を和らげるからこそ。
ささみと林檎は相性抜群です。
この前菜は
林檎によってササミが美味しく。
なばなによって林檎の果物感を抑え。
生姜によってなばなのエグ味を和らげ。
生姜だけでは美味しく無い、脇役だ、
脇役は主役のササミがあって初めて引き立つ。
この4種の相互関係。
食材の選択・バランス(量)・料理方法、
問題ないですね。
稲月シェフらしい繊細な味です。
見た目は大胆です。
なばなをたっぷり食べて欲しいです。
必ず「美味い!」と言わせてみせます!
<パスタ>
・生ハムとゆり根のカルボナーラスパゲティ
春のそら豆のカルボナーラ
夏のトウモロコシのカルボナーラ
秋の栗のカルボナーラ
に続く
冬の『ゆり根のカルボナーラ』。
パルマ産の14ヶ月熟成のプロシュート(生ハム)を2枚使ってダシをとって、
卵黄、生クリーム、パルメザンチーズの味付け。
今回はゆり根の土の香りを生かすべく、
ベーコンではなく生ハムと合わせました。
『赤身の部分に白い細かい点々(アミノ酸の結晶化)がでている生ハムは美味しいんです。』
数年前、バルセロナに行った時に
現地で3年修行している友人Mさんに会いました。
そのMさんが勤めていたレストランの仕入先のハム屋さんに
連れて行ってもらった時に、
お店の人に教えていただきました。
もちろんMさんの通訳付きで(笑)
話はそれましたが
今回の生ハムも
白い結晶がでています。
27ヶ月熟成のパルメザンチーズに合わせても
全く引けをとらない味ですよ。
そんな凄いレベルのぶつかり合いの中でも
『ゆり根』は存在感がありますね。
芋のような食感・土の香り。
凄い食材ですね。
このカルボナーラは
和食を5年修行していた奥野シェフならではの組み合わせ。
つまり
タマゴとゆり根の相性は◎。
茶碗蒸し・ゆり根のタマゴとじなど。
そんなゆり根と
イタリア代表の生ハム・パルメザンチーズとのぶつかり合い。
見ごたえ、食べ応えありますよ。
カルボナーラ好きの方はお見逃し無く!
<メイン>
・真鯛のグリル アンチョビバターソース
真鯛のステーキをアンチョビとバターのソースで食べてもらう人気の魚料理です。
アンチョビバターソースはどうやっても美味しいですから。
このソースは書きようがないんですよ。
というのも、
どんだけ説明しても
絶対に食べた方が美味しいと感じますから。
匂いがたまらんことになっています。
それでも説明しますね(笑)。
想像してくださいよ!
バターを溶かした香り
たまらんですよね。
刻んだアンチョビが加熱された香り。
どこか醤油を焦がした香りにも似ています。
胃の奥の奥をこちょばしてくるたまらん香り。
当然、真鯛との相性は◎
真鯛は脂がのっています。
よく嗅いでみると若干魚臭いですよ。
そもそもソースは魚や肉などの臭いを押さえて食べる役割もあります。
今回のアンチョビバターソースはそういう意味では100点です。
欧米とは異なり、水揚げ後に魚を絞める文化があるので
日本の魚は臭くないです。
塩焼きでも十分に美味しく食べられます。
それでも
魚が苦手な方は多いですね。
魚が好きな方にはわからないかと思いますが
塩だけでは臭いが消え切っていないと感じる方も多いです。
そんな方に思い切って食べて欲しい魚料理です。
真鯛は魚の中でも比較的食べやすいですし、100点のソースですし・・・(笑)
付け合せにはカブとレンコンとごぼうのフリット。
土の香りのする野菜達にをこのソースで食べると最高!!!
アンチョビバターソースの殺人的な香りにやられてください。
この香りが駄目な方に会ってみたいですな。
それ程の良い香りです。
とにかく試してくださいね。