’13 イタリア話 その12 『カスレ』

『カスレ』

アルザス地方の郷土料理屋さんに入った。

事前に調べていた店ではなく、
毎朝の散歩で見つけた
奥野が美味そうと感じていたお店。

ムフタール市場の近くにあります。

飯田「パリの郷土料理ってなんなん?」

奥野「パリはこれというのがないかな?」

飯田「なんで?」

奥野「その昔、貴族階級が地方の有名な料理人を宮内に抱えて贅沢な食生活をおくっていた。その後、市民の革命が起こって貴族階級は崩れ、抱えきれなくなった料理人達は街に入った。なので、パリのあちこちで地方の料理が混在する。いわゆる『食の都』になったんや。」

飯田「それで、このムフタール市場の周辺はアルザス地方とか山手の人が多かったんかな?」

奥野「そうやと思う。」

飯田「チーズフォンデュ屋、ラクレット屋、アルザス地方の郷土料理屋が目に付くな・・・」

奥野「うんうん」

和やかな会話をさえぎるように
恐ろしい量のカスレが

デーン!

ソーセージやハムや豚肉がゴロゴロ

カスレ

中には豆がぎっしり。
カスレの豆

これは何人前なんだ・・・
今回のパリで最も恐ろしい量の料理を目前に
戦意を失った(笑)

食べると美味しい!
けど多い。

しかしながら
私は予想をしていたので
魚料理を
グッチにも魚料理を勧めていた。

何とか皆で手分けして完食できた。

パリの最後の晩餐に
私のイメージするパリのビストロらしいボリュームの料理を食べられて・・・

良い晩御飯だった。

明日からローマだな。