爺さんの話

先週の土曜日
爺さんが亡くなった。
まぁ95歳なので
悲しみもありますが、
もう『おめでとう』ですな。

阪神ファンだった爺さん。
テレビで野球を見ていたら
トイレに向かう爺さんに
飯田「なんや!肩を温めにいくんか?(ウォーミングアップという意味)」

爺さん「そうや。次に投げるんや。ラッキー(当時に飼っていた犬)つれて、笑」

吉本新喜劇みたいにおきまりのやりとり。

偶然、このやりとりを見た友人はヒィヒィいうて笑っていました。

友人「この次、よぼよぼの爺さんが汚い雑種の犬連れて甲子園のマウンドに向かっていたったら・・・想像したら、めちゃめちゃおもろいやん(笑)」

90歳超えても冗談ばっかり言う爺さんでした。

先週末は私はお店を休ませていただきました。

店をあける事ができて協力してくれたスタッフに感謝です。

6月くらいから
営業中に帰ったり・・・

お客様から
「帰るんですか?」
不思議に思われた方も多かったと思います。

病院の面会時間を気にしながら・・・

毎週、いや時には週に数回
話をしに行きました。

鼻には酸素。
呼吸がしんどそうだったので
1回の面会で10分くらい。

幸い頭はしっかりしていたので、
大正、昭和、平成を生きた人と話すのは
楽しかったですね。

冗談も聞きましたが
まじめな思い出話しも
戦争中の八幡製鉄所での勤務の話。

戦後、ブラジルに移民していった同僚の方の話。

おもしろかった。
もっと話を聞きたかったですね。

2年前に親父が他界。

病室に駆けつけた爺さんは
「わしが長生きしすぎたんで、信弘(親父)は逝ってしまった。わしの代わりに」

15分は泣きじゃくっていたかな。
その光景は今でも忘れられません。

その後、一気に爺さんは弱っていったからね。

『子供が親より先に死ぬのが最も親不孝』
ということですな。