’15.1/16(金)から1/18(日)のディナーメニューです

<前菜>
・ホタテと海老のグリル 大根と金柑のサラダ パンツァネッラ ¥1,600
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・ブリーチーズと生ハムのブルスケッタ(会員限定) ¥500

<パスタ>
・真鯛と菜の花と自家製からすみのスパゲティ ¥1,700
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<魚のメイン>
・ブリのポレンタ粉焼き 白ネギと生ハムのクリームソース仕立て ¥1,600
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<肉のメイン>
・豚ロース肉の赤ワイン煮込み ンドゥイヤ風味
チヂミほうれん草のソテー 干し柿添え      ¥1,600
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<デザート>
・コーヒーゼリー ¥250

・キハダの蜂蜜のジェラート ¥350

・メロンのジェラート ¥350

・ジェラート2種盛り ¥550

・クレーマカタラーナ フルーツソース仕立て(会員限定) ¥750
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<ドリンク>
・ドイツ産 ラガービール(限定10本) ¥850

・ドイツ産 ランドビア(限定5本) ¥900
(メール会員さん割引あり)
かすかに花の香りがする
ピルスナータイプのビールです。

・桃と白葡萄のスパークリングジュース(数量限定) ¥1,200

・チェリービール  ¥650
(残念ながら、残り1ケースで終売になる予定です。)

・ホットワイン ¥550

・赤のサングリア ¥550

・白のサングリア ¥550

・美瑛産生トマトのジュースと白ワインのカクテル ¥600

・美瑛産トマトジュース(ラスト1/2本) ¥550

<前菜>
・ホタテと海老のグリル 大根と金柑のサラダ パンツァネッラ

焼いたホタテとエビを
大根と金柑とパンのサラダで食べていただく前菜です。

イタリア料理は、「Cucina povera」と言われています。
直訳すると、貧乏人の料理。

昔は、高級料理はごく一部の限られた富裕層のもので、
一般庶民には、チーズや生ハムなどは買えませんでした。

人々は、暮らしは貧しくとも、何とかおいしいものを食べようと考え、
人々の知恵からたくさんのおいしい料理が生まれました。
その一つが、『パンツァネッラ(パンのサラダ)』です。
余ってカチカチになってしまったパンを
どうすれば無駄にせずにおいしく食べれるか?というところから生まれたものですね。

今週の前菜は
余ったものを使っておいしいものを作り出す。
そんな先代の知恵を感じていただければ嬉しいです。

パンに野菜を加えて、酢とオリーヴオイルで味をつけたサラダ。
もちろん
今回に使うパンは余り物ちゃいますよ(笑)
わざわざ焼いたパンです(笑)
焼いたホタテと海老に合わせます。

なんと、パンツァネッラをソースにします。
前菜の主役に持ってくると思いきや、
裏切られました。

パンとは思えない。
しっかりとコクはあるんですが
どこか優しいソースです。
いつまでも舐め続けたい味ですね。

横には大根のサラダ。
金柑のソースで。
金柑の香りがお酒には合います。

稲月シェフはこじゃれた料理が多いですが
話を聞いてみると
「田舎臭い料理もやりたいですよ」と、言っていました。
今回は田舎臭いです。
しかし、
盛り付けや食材の合わせ方はさすがプロ。

味は田舎臭い。
見た目はハイカラですね。

<パスタ>
・鯛と菜の花と自家製からすみのスパゲティ

鯛と菜の花。
さらに
菜の花のペーストを加えた緑色が鮮やかなパスタ。
仕上げには
自家製のからすみをふりかけます。

主役は
鯛ではなくからすみでもなく
なんと『菜の花』です。

野菜の中では
個性的な味の菜の花も
鯛・からすみと比較すると影に隠れてしまいますね。

そこで
菜の花そのものだけではなく
ペースト状にして加えることで
甘味・香り・苦味が十分に主張されています。

そこに
鯛の甘味とコクが加わります。
さすがペーストにしただけあって
鯛によく絡んでいます。

菜の花味の鯛。
菜の花の苦味が鯛の甘味。

そして、
甘味がたつことで
鯛の身にのった塩味もよく感じられます。

パスタを食べると
鯛の身がよいアクセントに感じられます。

さらに
最後にふりかける自家製のからすみ。

特有の魚臭さは
菜の花のペーストによって
やわらげられています。

おろして粉末状のにしていますので
よく絡んでパスタを美味しく食べていただけます。

何より『コク』がすばらしい。
海のチーズのようですね。

自家製のからすみを堪能してください。

<デザート>
・クレーマカタラーナ フルーツソース仕立て

凍らせた『クレーム ブリュレ』のようなものに
苺とオレンジと3種のベリーのソルベ(ブルーベリー・ラズベリー・クランべリー)を添えます。

スペインのカタルーニャ地方のプリンの原形になったと言われている伝統的なお菓子。
カスタードに砂糖を焦したカラメル。
凍らせた焼きプリンがしっくりくるかな。
焼いたのを凍らせたのではなく、
凍らせたものに砂糖をのせてバーナーで炙ると・・・
キャラメリーゼされます。
屋台のカラメル焼きのような良い匂いが・・・

カタラーナに砂糖をのせてから
しっかりバーナーで炙って、溶かしたんですわ。

キャラメリーゼされたパリパリの面を
フォークで押すと
ムニューっとクリームが溶けて
まさにプリン。

中は冷たく
外は温められて
しっかり甘く濃厚なカスタードクリーム
上のキャラメリーゼは苦く

横の生のフルーツは程よく酸っぱくて、最高!

しかも、あえて常温のお皿に盛り付けると
ベリーのソルベは溶けていきます。
それがソースになります。
それにしても
美味しい・・・
なんだろう・・・
隠し味は『はらんきょうのソース』

もう十分に美味しいのに
わざわざ隠すかね(笑)

全て少しずつ
フォークにとりながら重ねていくと
口の中では
小さな夢のお菓子の国が広がります。

酸味と甘味と苦味が
最高のバランスです。

デザートの試食で初めてお酒が欲しくなりました。
白ワインが最高だと思いますね。