<前菜>
・エビとレンコンのサラダ
<パスタ>
・タコのプッタネスカスパゲティ
<メイン>
・豚肩ロースとパプリカのトマト煮
<デザート>
・バナナのムース
<前菜>
・エビとレンコンのサラダ
久々に奥野シェフの前菜。
エビ・レンコン・自家製ベーコン・生ハムをソテーして
生野菜にのせたサラダ。
簡単に言えばこんな感じ。
自家製ベーコンのパンチの効いた旨味を含んだ油。
エビの香りと甘味とコクを含んだダシ。
それらのダシを含んだ油を
まず一緒に焼いてレンコンに吸わせます。
残ったダシ油を生野菜にダーッとかけます。
強いコクのダシ油に負けないように
自己主張の強い野菜を揃えました。
セロリ・レタス・玉ねぎ・大根・水菜・人参。
数種類の野菜を加えたサラダ。
全て地元の野菜です。
収穫したての新鮮な野菜だからこそ感じられる野菜特有の風味を
舌だけでなく鼻からも感じてほしいですね。
こんなやんちゃな地元の野菜vs色気のある自家製ベーコン
見ごたえある組み合わせですね(笑)
久々のガッツリ系の前菜を堪能してください。
<パスタ>
・タコのプッタネスカスパゲティ
プッタネスカとは
ナポリの名物。
昼食時にも忙しい娼婦(売春婦)が、
海のものも畑のものもごった混ぜにして、食べたパスタ。
味付けはトマト、ケッパー、オリーブ、唐辛子、黒コショウ、アンチョビ。
今回はアンチョビの代わりに煮込んだタコを。
ニンニクにローマで購入した唐辛子のペーストを加えて
タコのぶつ切りをソテーします。
白ワインとタイムを加えてから
オーブンでゆっくり炊きます。
そんな炊いたタコとその濃厚な煮汁を加えた『プッタネスカ』。
稲月「こんな味、好きだね。らしいよ。」
奥野シェフらしい味ですね。
ドライトマトとケッパーの酸味、タコのコクと甘み、
黒オリーブの香りとコク。
これだけでないんです。
『ミョウガ』が主役なんです。
ミョウガはエグ味のある味。
けしてわかりやすい味ではないですね。
しかし、
このエグ味がドライトマトとケッパーと一緒に食べると
絶妙に美味しく感じられます。
こんなにミョウガが必要と感じた料理は初めてです。
感じて欲しい味ですね。
<メイン>
・豚肩ロースとパプリカのトマト煮
パプリカがやりますね。
パプリカ自体も甘いのですが、
豚・トマトとの相性が良いのでより甘く感じるんです。
ローマの下町のテスタッチョのお店で食べた料理です。
とても、おいしかったんです。
今回の料理は、オリジナルよりもさらに美味しく仕上がっています。
ローマで買ってきた生唐辛子のペーストを隠し味に使用しています。
このペーストもやりますね。
辛味だけでなく甘味もあるんです。
唐辛子のペーストのくせにですよ。
青トウのような甘味を持っているんです。
この両者の甘味と辛味、豚のコク、トマトの酸味が絶妙です。
絶対にパンが欲しくなるソースですね(笑)。
この料理をローマで食べた時は衝撃的でした。
口に運んだ瞬間に
奥野シェフと目が合いましたね。
残念だったのは
前菜とパスタを食べすぎて満腹だったこと。
それでも
押し付け合いになることなく
むしろ取り合いになりましたからね(笑)。
目を閉じるとあのトラットリアの店内が今でも浮かびますね。
それだけ思い入れのあるメイン料理。
旧店舗時代からの
奥野シェフのメイン料理です。
初めての方にはもちろん食べてほしいです。
古いお客さんにも食べてほしいですね。
「これこれ」と言わせますよ(笑)
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くえろ・くえら飯田