大衆の適正価格

昨晩、多くのお客様が
『ペンネ 生ハムのカルボナーラ 白トリュフ風味』
をご注文。

ありがとうございました。

お客さん「やばい、定番にならんの?」

飯田「ですよね」

お客さん「ほんまに、やばいよ」

飯田「香りの強い白トリュフのオイルをイタリアで買ってきたので
   1575円で出せるんですよ」

お客さん「日本には無いの?」

飯田「ありますが、高いですよ。一皿で2000円は超えてしまうでしょうね(笑)」

お客さん「そんなんや・・・」

飯田「残念ながら・・・ローマを意識して営業している『くえろ』にとって、
   2000円を超えるようなカルボナーラは恥ずかしくてだせないですね。」

お客さん「恥ずかしい?」

飯田「海外で日本料理を食べるとめちゃくちゃ高いでしょ?あれが嫌なんです。
   くえろにはイタリア人をはじめとして、他のヨーロッパな方も来店します。
   また、建築関係など、イタリアに頻繁に行かれる方も多く来店されます。
   そんな本場を知るお客さまに対して、カルボナーラで2000円は・・・
   恥ずかしいです。」

カルボナーラなんて大衆のパスタ。
ベーコン、パルメザンチーズ、卵だけですから。

日本で言えば
鶏肉、卵、ネギくらいで作る『親子丼』のようなもの。

海鮮丼、うな丼ならまだしも
親子丼で2000円オーバーは高いと感じてしまいませんか?

育ちが育ちなんで(笑)

仕事柄、日々美味しい物に出会います。
食べることが大好きな私にとって、本当に幸せな仕事です。

そんななか、
職人は良い食材をどんどん使いたがります。
良い食材は高いものが多いです。

当店のシェフは腕がそこそこ良いです(笑)。
なので
良い食材を使うと比例して美味しい物を作りよるんです。

そこがたちが悪い!

試食の際に
流されそうになります。

稲月シェフが加わり2対1なので
大変なんです。

しかし、
持って生まれた大衆的な感覚。
『貧乏魂』を忘れないように
試食に挑んでいます。
そうでないと
パスタ1皿がどんどん高くなりますからね。

長くなりましたが
以上が『ペンネ 生ハムのカルボナーラ 白トリュフ風味』を
定番メニューにしない理由です。

白トリュフのオイルの残りを考えても
今週は限定で30食くらいです。
カルボナーラ好きの方はもちろん、
そういう意味も含めて、
お薦めさせていただきます。

なお、
この話をした常連さんに
「おもしろい話だから、ブログで書くべきだ!」
と強いアドバイスをいただいたので、
あまり修正せずに書きました。

修正しなかった理由は
正直、どの点がおもしろいのか詳しくわかっていないからです(笑)。

こんな話はスタッフとの日常会話のようで・・・
書いて良いのかな?という感じです。

そんな理解のままで修正してしまうと
おもしろくなくなるかな?と思いまして・・・

『おもしろくない』は
『美味しくない』と同じくらい嫌いですから(笑)

そのため、
『恥ずかしい』とそのまま書きました。

なので、
2000円以上のカルボナーラを出している他店を批判する意味ではありませんので。
これは、考え方の違いですから。

高級親子丼も食べてみたいですから(笑)。

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