今日は大阪府立大学の卒業式。

先週から今週にかけて多くの学生さんが食べおさめに来店してくれています。

当店の料理は職人が作っています。
特に研究に励んでいる理系の学生さんと話が合いますね。
『物作り』で共感するんですね。

先日の学生さんの話。

学生さん「失礼ですけど、アルバイトが作っているお店の料理とは違いますよね。今は安い物がたくさんあるので『物作り』は大変ですよね。」

飯田「お客さんに違いを伝えられなかったら、職人はいらんわな(笑)」

学生さん「頑張っているというだけでは駄目なんですよね。結果を・・・しかも毎週毎週メニューを変えて・・・すごいと思います。」

飯田「プロですから!俺は作らないけど(笑)」

学生さん「物を作りを目指す者として職人さんの作る料理が理解できないといけないと思う。」

飯田「ありがとう。しかし、俺は自分らの研究はよくわからんで(笑)」

恥かしくなって茶化してしまいましたが、
『物作り』を担う者としては嬉しかったですね。

そして
学生の段階で、こういう物の見方ができる方は
就職しても良い物を作るんでしょうね。

見ている人はいてるよ!
だからがんばろう!
私達、文系の世界ではよく聞く話。

しかし
職人は違うみたいです。

見ている?
どうでもよいんです。

自分の信念でするんです。

評価は他人がするもの・・・
らしいです(笑)。

自分の軸というか価値観、世界観がしっかり持っていれば大丈夫なんでしょうね。

一般的に言われる『ぶれない』というところでしょうか・・・

『物作り』にとって『ぶれない価値観』は大切でしょうね。

純粋に他人を評価できて
自分自身にも素直に向き合える。

こんな状態で物作りができれば
素晴らしい物が出来るでしょうね!

最近、日本の将来を案ずる話を聞きます。

資源の少ない日本にとって
今までも、そしてこれからも変わらず
『物作り』は大切なことだと思います。

大切というよりも物作り『しか』無いと思います。

そんな中、
日本の将来を背負う学生さんに
評価をいただくことは
嬉しく感じます。

そして
まだまだ日本も大丈夫だな、とも感じます(えらそうですみません、笑)。

卒業おめでとうございます。

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