’12.5/15(火)から5/20(日)の旬のメニューです

<前菜>
・ハマチのマリネ はっさくのソース           ¥1,575

<パスタ>
・そば粉のキタッラ 新玉ネギとアンチョビのソース  ¥1,680

<メイン>
・豚フィレ肉のグリル キノコのピューレと生ハム    ¥1,680

<デザート>
・クレームカラメル(プリン)                 ¥472

<前菜>
・ハマチのマリネ はっさくのソース

ハマチのマリネ。ディルとピンクペッパーの風味。
はっさくのソースで食べていただきます。

あっ!そうそう。ディルってわかりますか?
セリ科の一年草、よくサーモンのマリネの上にのっている、シダ状の葉です。
乾燥すると香りが失われるので、新鮮な葉を使用します。
このディルとピンクペッパーの相性が良いんですよね!
ディルは優しいのですが、しっかりと主張する香りなので、
イタリアで購入した、同じくしっかりと主張しているピンクペッパーを合わせます。

鼻から舌からいろんな角度から攻めてきますよ。
ハマチとの相性は抜群です。

そこに、はっさくで作ったソースをかけます。

柑橘類なので特有の酸味はあります。
加えて、甘味・苦味も。

そんないろんな味を持つはっさくと香草とのバランス、

何れも『優しい』がキーワードです。
優しいのとぼやけているのは違いますよ。
しっかりとした味なんです。

さらに、火にかけてソースにしたミニトマト、
焼き目の付けた水ナスも良し!

試食では、繊細な表情が特徴的な春の味覚が散りばめられています。
見逃さないように、うんうんと頷きながら一皿食べてしまいました(笑)。
お薦めですよ。

<パスタ>
・そば粉のキタッラ 新玉ネギとアンチョビのソース

そば粉を練りこんだ自家製のキタッラ。
繊細なそば粉の香りを損なわないように
新玉ネギとアンチョビのシンプルなソース。

北海道の友人に送ってもらっているそば粉。
以前は前菜でガレットにしか使わなかったので
少量だったんですが、
昨年末に無理を言って、大量のそば粉を送ってもらいました。

こんな大量のそば粉を何に使うのか不思議でした。

試行錯誤して約半年。
ようやく、完成いたしました。

試食は大変でしたね。
そば粉ですから。
こんな繊細なものどんなソースが調和するんだ!

オリーブオイルでギリギリ。
チーズなんて論外!

そこで
あめ色に炒めた新玉ネギの優しい甘味。
アンチョビのコク。

そんなシンプルなソース。

試食では
おそるおそるですな(笑)

あっさりさせるのは簡単ですよ。

しかし、
美味しく無くては意味がないです。

パスタに練りこんで風味をつける技法はよくあります。
イカスミを練りこんだ真っ黒なパスタ。
ほうれん草を練りこんだ緑色のパスタなど。

私は1回も美味しいと思ったことがありませんでした。

今回のそば粉のパスタに玉ネギのソース
ソースとパスタのバランスで食べるいつもよりも立体的で難しいパスタ。
初めて、麺に練りこむ意味があると感じましたね。

おもしろいですよ!
パスタ好きの方は
必ず食べておいたほうが良いですね。

<メイン>
・豚フィレ肉のグリル キノコのピューレと生ハム

3センチくらいの厚みのある豚フィレ肉を約10分かけてゆっくり火を通し、
火を通した時間と同じ時間かけて(合計20分)ゆっくりと休ませる。
すると、中はピンク色(火は通っています。ローストビーフのように)。
肉が有名なトスカーナで修行した稲月シェフの火加減が全てのシンプルな豚フィレのステーキ。

粉を付けてバターとオリーブオイルでソテーします。
豚のダシ・赤ワイン・バルサミコ酢で絡めたソースを。

エリンギ・舞茸・椎茸のピューレをフィレ肉の上に。

さらに
生ハムのソテーを。

フィレは脂身が少ないです。
なので
生ハムで脂分を足しています。

また、キノコのピューレとの調和は
上品な仕上がりです。

付け合せは
ソテーした長いもと椎茸。

こちらも旬の野菜。
素材の味を生かしたシンプルな味付け。

もちろん、
赤ワインのソースをつけても美味しいです。

とにかく
厚みがあるのに
「上手に焼いてるなぁ」そんなメインです。
フィレ肉の火の入れ方が抜群。

そんなメインが¥1,680ですよ!
厚みのあるフィレ肉を見事な火の入れ方で軟らかく仕上げている肉料理はなかなか味わえないですよ!
肉好きの方は絶対に見逃さないように!