ラフランスなんか誰が買うだろうか？と思うほど
寂びれた地元のスーパーでも見かけるようになりました（笑）。

まさに『旬』ですね。

そんな旬の洋梨をコンポートしてカルダモンの香りをうつしました。
見た目はシンプルです。
特別に色味が良いわけでも無いしね。

しかし
今回のデザートのテーマがおもしろい。
なんと『甘み』です。

デザートで甘みって！
なんじゃそら？
と思うでしょ？

そうですよね。
一般的に、甘いものを引き立てるためには
酸味や苦味など
異なる味を合わせることが多いです。

しかし、今回は
洋梨にバニラのジェラートとココナッツのジュレを合わせます。

甘いジェラートと甘いココナッツのジュレが
洋梨の甘みを引き立てているんです。

この3者の甘み。
同じ甘みなんですが、
異なるんですね。

香りが強くジェラートの中でも最も存在感のある
『バニラのジェラート』。

この濃厚な甘み。

ココナッツ特有の南国の甘味。
こちらも濃厚だが、ややクセのある甘み。

この2種類の甘みは
コンポートした洋梨の甘みと大きく異なります。

洋梨はフルーツの中では
かなり甘いほうです。

とはいえ、やや酸味のあるフルーツ特有の甘みは
バニラ、ココナッツの香りと甘みによって
より甘く美味しく感じられるんです。
驚きましたね。

食べる前は
バニラとココナッツの強い甘みが加われば
洋梨の甘みなんて消えてしまうのでは？と思ったんですが・・・

それどころか
バニラのジェラートがもう少し欲しくなるんですよ！

フルーツを食べるのに甘いジェラートがですよ！

一緒に食べた方が甘くて美味しいんです。

不思議でした。

いやー
良く考えられています。

組み合わせの妙を感じていただければ幸いですね。

丸いのがココナッツのジュレ。
ヒダがあるのがメレンゲ。
カリカリの食感と優しい甘みが良いアクセントになっています。

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堺市のイタリア料理屋　くえろ・くえら飯田