’13 イタリア話 その5 『パリで魚を探す』

『パリで魚を探す』

パリのビストロに入った。

パリらしい狭い席に座りメニューを熟読した。
なんせ
大学時代第二外国語はフランス語を選択していたものの
何にもわからない私。
ポンコツですわ(笑)。

メニュー
ほとんど読めない。
牛だな・・・これはブタか・・・トリはどこだ?

こんな感じで熟読ではなく凝視していたら・・・(笑)

おっ!thonってマグロやん!

あったー!
胃の調子が良くない私は
魚を探していた。

調理法はわからんし
付け合せもよくわからんが
マグロでええわ!と決めた。

ほっとして顔を上げると
向かいではグッチが
アホみたいな顔で首をひねっていた。
飲めもせんのにワインのページをごそごそ。

これは
うわさのチンプンカンプンというやつだな。

しばらくして
店員が来たので
まず、奥野が水とワインを注文した。

すると
見かねた奥野がグッチに助け舟を出した。

俺が解る範囲で読むでー!

上からいくで
かきやな。調理法はわからん。
ほんで
豚がどうこう・・・焼いてるかな?(笑)
ほんで
マグロのソテーやな。付け合せは・・・うーん野菜や!

豚の足を・・・豚足をリンゴのソースで・・・。

これはロブスターやろ。

これはなんやろ?付け合せはブロッコリーみたいなやつ(笑)。

飯田「どんな解説やねん?(笑)」

奥野「だってメインが何かわからんねん。付け合せしか(笑)」

こんな感じで
わーわー言いながら注文。

昔は
肉が食べたくて探していました。
飢えていましたから。
前世は完全に狩猟民族だと思いこんでいましたから。

イエローモンキーの歌を変えて
「こんな夜は肉が食べたくて!食べたくて!食べたくて!食べたくて!肉が食べたくて!肉がー食べたくて!」
と歌いながら焼肉にかけこみましたね(笑)。

しかし
今回は
何が食べたいかではなく何が食べられるか?

20代
よりボリュームがあるもの
   ↓
30代前半
より美味しいもの
   ↓
アラフォー
気持ちよく食べられるボリュームのメニュー

肉や食に対する向き合い方が
変容してまいりました。

ボリュームが調度のものを選択しないと
一日一食になってしまうからね。

ソテー。まぁステーキですな。
とはいえ
やはり魚は軽かった。

マグロのソテー

今は完全な農耕民族を実感しています。