’13 イタリア話 その13 『セキュリティーチェック』

『セキュリティーチェック』

飯田「水は持ち込まれへんで!捨てとけよ!」

グッチ「はい」

私・グッチ・奥野の順で
空港のセキュリティーチェックのゲートを通った。

グッチの鞄がとりあげられた。

ファスナーを空けさせられている。

水が出てきた。

言うたやんけ!どんくさいな!
と思いながらも
どんどん血の気が引いて青色に変わり焦るグッチが
おもしろいのでニヤニヤ見ていた。

横では奥野が荷物をのせるトレーを転がすローラーの隙間を覗き込んでいる。

飯田「何してるん?」

奥野「2ユーロ落とした。」

飯田「(笑)」

チケットを隙間に突っ込んで必死になってもがく37歳。

おもしろくてしかたがない。

グッチは顔が真っ赤になってパニックになっている。

青なったり赤なったり忙しいなぁと
ニヤニヤ見ていると。

グッチ「何て言ってるんですか?(必死な眼差しで)」

飯田「何をパニクってるんや!(笑)水を捨てるか?ここで飲むか?と言ってる。飲むんか?」

グッチ「いらないです。」

飯田「じゃあ、ゴミ箱を指差せや(笑)」

府大に入れる学力のある奴が聞き取れないんですから。
そんなはずはないですよ。
平常心は大切だということですな。

向こうでは
奥野「やったー!」

2ユーロが取れたらしい。

朝から騒がしいセキュリティーチェックだった(笑)