‘13.3/19(火)から3/24(日)の旬のメニューです

<前菜>
・アスパラの肉巻きソテー パッパ アル ポモドーロ   ¥1,680

<パスタ>
・スパゲティ アマトリチャーナ ビアンカ           ¥1,680

<メイン>
・栗粉のガレット 金時人参と春キャベツのサラダ仕立て ¥1,680

<デザート>
・バナナのムース                        ¥472

<前菜>
・アスパラの肉巻きソテー パッパ アル ポモドーロ

アスパラ2本を豚肉を巻いてソテーを『白トリュフ入りの塩』をつけて食べます。
横にはトマトのパッパ(パンをスープでふやかしたソース)。

『白トリュフ入りの塩』は今年の正月にローマで購入してきました。
小さい白トリュフのかけらが塩に入っているんですが、
そんな小さいかけらで、こんなに強い香りがするのか・・・!

贅沢な香りがします。ワインがすすむ!すすむ!

横にはパッパ。
パッパとはお粥。つまり、トマトのお粥です(笑)。

お粥といっても米ではありません。
パンを砕いたものにトマトを加えて・・・
パンで作るお粥。
スープにパンをふやかした状態です。

なんと、パッパをソースにします。
前菜の主役に持ってくると思いきや、裏切られました。

パンとは思えない。
しっかりとコクはあるんですがどこか優しいソースです。
いつまでも舐め続けたい味ですね。

最近の稲月シェフはこじゃれた料理が多かったです。
話を聞いてみると「田舎臭い料理もやりたいですよ」と、言っていました。
今回は田舎臭いです。
しかし、
盛り付けや食材の合わせ方はさすがプロ。

味は田舎臭いが、見た目はハイカラですね。

<パスタ>
・スパゲティ アマトリチャーナ ビアンカ

定番メニューのアマトリチャーナにトマトソースを抜いたパスタ。
自家製ベーコンとペコリーノロマーノ(ローマ産羊のミルクのチーズ)のパスタ。

ビアンカとは白色。
訳すと
白いアマトリチャーナ。

アマトリチャーナはパンチェッタ(生のベーコン)とトマトのパスタ。
トマトの赤色です。

そのトマトを抜いた白色のアマトリチャーナ。

トマトが無くて美味しいの?と思いきや。

パンチェッタの旨味と玉ねぎの甘味、
そこに、ローマで買ってきた
2年熟成のペコリーノチーズ(羊のミルクのチーズ)を振りかけます。

長期熟成のペコリーノはフルーツのような芳醇な香りがします。

その香りは
ビアンカの方がより感じる事が出来ます。

何か無いとわざわざトマトを抜きませんよね(笑)。

パンチェッタとチーズ
そして、最後に振りかける黒コショウの香りを感じて欲しいです。

ペコリーノチーズを多く使用するので、
チーズが無くなってしまったら終わりです。

そのため
年に何度もできるパスタではありませんよ。

常連さんから最もリクエストの多いパスタです。

イタリア人・イタリアに住んでいた方・
年に数回イタリアに行かれる方・イタリアに行ったことのある方。
そして、
イタリアに行ってみたいと思っている方もお薦めですね。

本場のゴリゴリの大衆店の味が好きな方は
お見逃しなく!

このパスタを食べれば
くえろはどこに向かいたいのか知っていただけると思います。

くえろの方向性を示しているといっても過言ではないですね。

<メイン>
・栗粉のガレット 金時人参と春キャベツのサラダ仕立て

半熟の目玉焼きの黄身を潰して
数時間かけてとろとろに炊いた豚ばら肉と千切りキャベツ
これらを栗の粉のクレープで巻いています。

今回はそば粉ではなく『栗粉』を使いました。
一口食べると、栗の香りが鼻に抜けます。
そんなにパンチのある香りじゃあないんですが、
栗の香りは食欲をそそるんですね。

栗はデザートにもなるし、
今回のように前菜にもなるし、
果物と野菜の中間にある食材。
可能性が無限に感じる素敵な食材ですね。

そんな栗粉のガレットにとろとろに炊いた豚肉をのせます。

玉ねぎ・セロリ
白ワイン・白ワイン酢
フェンネル・ローリエ・白粒コショウ

これらで豚肉を1日半マリネにしてから、
豚肉でとったダシに
玉ねぎとセロリとニンニクを加えて煮込みました。

その上には
栗の香りを邪魔しないように
あっさりと千切りのキャベツ。

そして、人参のグラッセ。

さらに
焼きたての目玉焼きを。

何日も煮込んでトロトロの豚ばら肉の煮込みと千切りキャベツ。
上にのっかる半熟の目玉焼きの黄身を、
ナイフでちょーんとつついてやると、黄身が・・・

煮込みとキャベツと黄身。
そして、
時折、甘く食感の良い人参。
完璧ですね。

なお、栗粉がある分のみ、限定25食です。
完売後はそば粉になります。