ナポリのパスタ

飯田「仕入先に賞味期限が近いナポリのパスタがあったので買ってきた。お土産用かな?」

奥野「そうやな」

飯田「500円が100円やった。今晩、食べてみないか?」

奥野「おう」

飯田「なんやねん!嬉しくない感じやな!」

奥野「興味がないねん」

飯田「何で?見ろよ!こんなにカラフルやのに(笑)」

奥野「・・・色だけやん!・・・(味も)一緒やで(笑)」

稲月がやってきた
稲月「何これ?美味しそう!」

飯田「安かってん!今晩食べようや!」

稲月「いただきまーす!」

飯田「色によって味が違うんかな?」

稲月「一緒だと思う」

飯田「そうか・・・」

その日の晩

飯田「テンション上がってきたんちゃうか?」

奥野「一緒や」

盛り付けた後
飯田「色は・・・?あれ?わからんな」

奥野「よく見ると残ってるで」

食べてみると
飯田「笑けるな!」

奥野「やろ?」

稲月「どれどれ、あれ?裏にブロンズって書いてあったけど、ありゃウソだな」

飯田「ブロンズって、パスタの型のこと?」

奥野「そうそう」

稲月「ブロンズは表面がザラザラしてるはずだからな」

飯田「さすがイタリアは適当やな」

稲月「違うよ、日本語だよ、仕入先が貼ったシールだと思う。」

飯田「なんじゃそら」

稲月「色も着色だな」

飯田「そうなん!」

奥野「うん」

飯田「冷麦みたいやな」

奥野「ほんまや(笑)」

飯田「関東には冷麦ある?」

稲月「あるよ!赤いのが1本混ざっているやつでしょ?」

飯田「そうそう。不味くはないが・・・。ただの土産もんやな。」

奥野「まぁな」

ナポリのパスタ

かすかな色