所変われば。

いつもお世話になっているイタリア、アレッツォにある4つ星ホテル。

キッチンでの研修を終え、ローマに向かう前日。
ホテルのオーナーさんが
「もう、ローマへの電車の切符は買ったのかい?」

「いいえ、まだなんです。後で、時刻表を調べようと思ってます。」

「明日は日曜日だから、電車の本数は少ないな。
お客様の朝食の準備が終わったら、僕がアレッツォの駅まで送るよ。
アレッツォからローマまでの時刻を調べておいてよ。」

「いえいえ!大丈夫です。お気遣いありがとうございます。」

「休日で道がすいてるだろうから、車だとアレッツォまで10分程で行けるから、気を遣わなくても大丈夫だよ。」

「10分は言い過ぎだけど、明日は乗り継ぎが悪いしスーツケースもあるから送ってもらった方が良いよ。
彼が忙しいなら、私が送るよ。」
と、スタッフの方が。

結局、オーナーのご厚意に甘えて、アレッツォの駅まで送って頂くことになりました。

駅に向かう車中で、オーナーさんに敬語で話していると、
「僕に敬語なんて使わなくて良いんだよ。普通に話してくれれば。」

日本では普通、敬語を使うのが普通ですが、
イタリアでは、目上の人でも友達と話すように会話をする。
ホテルのオーナーさんが、車で送ってくれる事も稀なケース。

そういう、フランクで人間味のあるイタリア、好きだなぁ。

今年も色々ありがとうございました。

  • 調理師を募集しております。
  • twitter ツィッターしております。よかったらフォローしてください。
  • facebook フェイスブックしております。
    こちらは若干プライベートに近いです。
    よかったら見てください。
  • 堺市のイタリア料理屋 くえろ・くえら奥野