いちゃもん

先日の強風の日。

何台も止まっていたのに
一番端っこの自転車だけが倒れた。

向かいから来た女性が
親切にも起こそうとしていた。

すると
スタンドがぐにゃぐにゃで
壊れているみたいだ。

女性は
すごく困った顔で私を見てきた。

飯田「壊れているみたいですね」

女性「立ちそうもないですね」

飯田「ですね」

女性「風で倒れてだけでこんなになります?」

飯田「・・・自転車屋ではないのでわからないですね(笑)」

女性「(笑)」

すると
持ち主のおばちゃんが来て
おばちゃん「それ私の自転車です!」

女性「倒れていたので・・・」

ハンドルを奪い取るようにして
おばちゃん「壊れているやないの?」

ここで、
仕入先から電話が入り電話に出た。

ここからはきちんと聴けてなかったので
想像です。

女性「私は起こしただけです。」

おばちゃん「ここに止めたときは壊れてなかったんよ!」

女性「でも、起こしただけやから」

おそらくこんな感じの水掛け論でしょうね。

電話を切ると
女性の方は涙ぐんでいました。

飯田「この方は起こしただけですよ!」

おばちゃん「あんたは誰よ!」

飯田「誰って・・・通りがかりで自転車が倒れるところから観てました。」

おばちゃん「でもね、倒れただけで(スタンド)こんなんなります?」

飯田「・・・自転車屋じゃないのでわかりません(笑)」

二回目の自転車屋で
女性が笑うかな?と思ったんですが
凄い表情でおばちゃんを睨みつけていました。

その私のすべり様に、笑いそうになってしまいましたが
笑いをこらえて話しました。

飯田「私は見ていただけなんで、何とも言えませんが、女性の方がおかしな行為はなかったと思いますよ。気に入らんかったら連絡先を交換するなりされたらいかがですか?」

と言って立ち去りました。

これをいちゃもんと言わずしてなにをいちゃもんというのか・・・

人のもんを触るのが怖くなる話でした。