2003年の6月から7月にかけての約1か月。
難波店の奥野シェフが修行していたイタリアのシエナに
一人でふわっと会いにいった。
そのシエナの街には
日本人のコックが数人いた。
シエナは小さい街。
コックという狭いコミュニティでは
みんな友達だった。
毎夜毎夜に開かれる日本人コックの飲み会に
奥野に連れられて私も参加していた。
その会で、稲月シェフと知り合った。
忘れられない話が一つある。
稲月が酒の席で
皆に質問をした。
「一番好きなパスタは何?。でも明太子スパは無しだよ!」
すると
「ええっ!」と声が上がった。
稲月「そらそうだろ!明太子はどうやっても旨いもん!あれは無しだよ」
「だとすると悩むな・・・」
俺は驚いた。
わざわざ遠い日本から本場のパスタを学びに来ているのに。
明太子が1番だなんて(笑)
真面目な奥野は
発酵食品だから旨いよと解説してくれている。
驚いているのは
そんなところではない
稲月もいま京都で数店舗と展開している大きなお店の料理長をしているゴルビーや
イタリア人の嫁をもらったこうちゃんなど
本場で修行した凄い腕の良いコック達が
明太子スパが1番に思っているなんて
アホばっかりだな・・・(笑)
くえろを初めて13年
初めて禁断の明太子に手を出してみました。
11月23日(水、祝)
くすぶり市の延長戦。
イタリアで修行。
しかも
フィレンツェのい三ツ星で仕事をした経験のあるコックに
牛肉のハンバーグのランチ
明太子スパのランチ
どうですか!
そこらのカフェでありそうなメニュー。
このカフェの定番のメニューを
コックが本気で作ったらこうなりました。
これが今回のテーマです。
どちらも平均点が出やすいんですよ。
不味くなりようがない。
逆に言えば
めちゃ旨いのはなかなか難しい。