『オレンジのプリン』

今年の正月、パリからローマに移動するアリタリア航空の機内で
料理番組が流れていた。

早いイタリア語での放送で
しかも
天井からぶら下がる小さい画面。

もちろん私は何を言っているのかわかりませんでした。
私はイタリアらしいなぁとニヤニヤ見ていました。
というのも
メインの女性が胸元をざっくり開いたセクシーな服をきて調理していました。

イタリアのテレビ番組はこんなんばっかりですよ。
クイズ番組でもクイズと全く関係ないセクシーダンスショーが・・・
司会者「さぁお待ちかねのダンスタイムショーゥ!」ってな感じで盛り上げます。
観客も出演者も拍手でノリノリ(笑)。

天気予報も香水が漂ってきそうなお姉さんが・・・

料理番組も
若干、胸を強調しながら生クリームを泡立てたり・・・(笑)
興奮・・・というよりは
つっこんでしまうんですよ!
「それいるか?」と

言葉がわからなくても笑えるんです(笑)。

すると
隣で奥野シェフは真剣に見ていた。

飯田「あの女の人は何を作っているんや?」

奥野「オレンジのプリン。美味そうや(笑)」

この何気ない会話。

帰国後、
冗談で私は岡地シェフに
飯田「オレンジのプリンやってよ!」

岡地「飛行機の中で見たんでしょ?」

飯田「何で知ってるん?」

岡地「奥野シェフに聞きました。しかも、凄い雑な解説で。雑すぎてもう解説なんて無いに等しいですよ」

飯田「そうなんや(笑)。とにかく美味そうやったで!」

岡地「どんな感じでしたか?」

飯田「わからん(笑)」

岡地「2人ともなんなんですか!」

飯田「笑」

あいつも私と一緒で胸の谷間を見てたんちゃうんか?
真剣に見ていたからもっと覚えているかなと思っていたのですが(笑)。
いや、違うかな?
ちょいちょい話しかけたら
奥野「ちょっと待って分量が聞こえへん。」
とか
奥野「今、何を入れたんかな・・・音声と画像が悪いわ」
などブツブツ言っていましたから

まぁメモを取ってないとこんなもんですね。
おそらく老化でしょう(笑)。

雰囲気と方向性のみ。
ヒントだけいただいたという感じ。
仕上がりは私の記憶と異なって洗練されています。
岡地パティシエのオリジナルと言ってよいですね。

こんな感じで考案されたプロ仕様のオレンジのプリン。

牛乳を使いません。
オレンジの果汁(ジュース)で作ります。

酸味のある味、カラメルの苦味。
生クリームのコク。

飛行機の中のイタリアの料理番組からヒントを得たとは思えない
すばらしい仕上がりです(笑)。

昨晩はボチボチでした。
ピークはなかったですが・・・

そんなオレンジのプリンは残り4食です。

岡地パティシエ裏メニューのデザートの『ボネ』は完売いたしました。
しかし
今朝、6食作り足しました。
ボネとはカカオ味のプリンのようなデザート。
わかりにくいのでこんな感じです。
ボネ

栗のカルボナーラは10食以上残っています。
来年はやめそうな雰囲気が・・・。

2ヶ月前からベーコンを準備して
生の栗を剥いて・・・
まぁかなりの仕込みの量ですからね。

「もう来年はいいんちゃうん?」と言っています。
最後の『栗のカルボナーラ』になりそうです。
カルボナーラ好きの方は食べおさめてください。

今晩は予約はカウンター1組のみです。
テーブル席は真っ白です。

いつでも何人でもどうぞ!

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