試食とは

今週のパスタは
試食を重ねたパスタ。

『試食』って簡単に言いますが
奥野シェフ、稲月シェフが食べて試すんですよ。
想像するだけで恐ろしいです。

一口食べる。
まず、美味しいかどうか。
次に、今回のテーマを聞く。
主となる食材が立っているかどうか判断する。
問題がある場合、どうすべきか提案する(奥野・稲月のみ。私はわかりません、笑)。
調理法や食材の組み合わせの意図を聞く(私のみ、奥野・稲月はわかっているので聞きません)。

最後にお客さんに受け入れられるか?(私が中心に)
※イタリア指数が高すぎないかどうか?
(最近私もイタリアに行きすぎて、イタリア料理を食べ過ぎて、
すでに、日本人の口では無くなりつつあるのであまり自信はないですが・・・)

当店は
お客様のリクエストを聞くというよりも
シェフからの提案型のお店です。

魚介は和食の経験もある奥野シェフ
肉類はトスカーナで7年修行した稲月シェフ
野菜は農業の経験のある私

それぞれが中心となって
食材の提案をして
それらの食材が最も美味しい食べ方を模索。

にもかかわらず
今週はリクエストに答えました。
お客様のリクエストは
ボツになったパスタだけど美味しそうなので食べてみたい。
しかし
奥野シェフは
旬の剣先イカをもう一度使ったパスタをしたい。
リクエストがきているんならあのパスタでいいよ。
あの奥野シェフがリクエストに答えた・・・
詳細に解説するとこんな感じです。

純粋にお客様のリクエストに答えたのとは違うんですよ(笑)。

お客さんの好み<食材の旬

リクエストは受けることもありますよ。
旬の食材を使った場合は特に。
しかし
シェフの上手な使い方は
例えば「『竹の子』を食べたい」のような
旬の食材のリクエストをお薦めしますね。

問題があって味が決まらない場合に
奥野、稲月の提案は凄いですね。
「イタリアでこんな組み合わせをやった」
逆に
「そんな組み合わせを見たことが無い」
さらに
「そんな組み合わせを見たこと無いけど新しいかも?」

どんどん広がっていく。
一定のレベルを超えた複数人が集まると
無限にレシピが生まれるのではないか?と感じるほどに・・・

正直、ついていけていない時の方が多いです。

何も出来ないですがオーナーなので
1番始めに食べさせてくれます。
「どう?」

怖いですよ!
このあとのコメントは。

お客さんには
「試食って良いですね!美味しいものを食べられて羨ましい」

いやいやいや
プレッシャーしかないですよ。

もし
「美味しい」と言って

2人が食べて
「そうですか?」となると・・・

逆に「美味しくない」からバージョンもありますが・・・

修正するのは難しいし恥ずかしいですよ(笑)。

あの2人を
適当にごまかせるはずも無く・・・
結局
正直にわからないと吐き出しますが・・・

このように
あまり威厳はありませんが
背伸びのない自然体で頑張っています(笑)

これが試食の際に生まれたパスタ。
剣先イカのトマトソース
今週は
とにかく、くえろの試食のレベルを感じてください。

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