’12 イタリア話 その29 『嘘』

『嘘』

前々日から予約をしていたお店に向かった。

13時の予約

のはずが満席。

あれ???

奥野「予約をしていた奥野ですが」

店員「13時半と伺っていましたが」

奥野「そんなはずはない」

店員「いや、ホテルの人がそういっていましたよ」

奥野「そんなはずはない!私が電話したんだけど?私はイタリア語ができるので、」

店員「・・・・」
嘘がばれた瞬間。

顔色が変わり、予約ノートがペラペラとめくる。

イタリア語がわからない私は
店員とのイタリア語でのやりとりを
奥野から説明を受けた。

私は小声の日本語で
飯田「もう謝れって!目が泳いでるぞ。ノートに何が書いてるんだ。
    こっちは時間はなんぼでもある暇な旅行者だ。
    なんぼでも、お前のその三文芝居に付き合ってやるぞ!」

奥野は笑いをこらえている。

私は性格が悪いので
こそこそつぶやきながら
ニヤニヤ見てやった。

こんなときは言葉じゃないんですね。

目を見てニヤニヤ笑ってやるんです。

向こうは目をそらしますからね。

飯田「次から次にお客さんが入店しては席へ案内されていく。
    きちんとしているお店だな。あいかわらず素晴らしい。
    唯一きちんとしていないのはおっさんだけだぜ!(笑)」

奥野「ほんまやな(笑)」

奥野が笑いをこらえる。

しかし
おっさんは謝らない。

まぁ、海外ではそうだろう。
謝ったら負けだからね。

ニヤニヤしてそれ以上のクレームを言わなかったから。
問題ないということになったんだろう。

凄い美味しいお店なんですが、
こんなしょうもない嘘で・・・

味が少しだけ感じなくなったかな。

楽しみにしていたのに
残念な気分になった。

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