2019年イタリア話、その5

2019年イタリア話、その5

万引き犯

イタリアのチェーン店のスーパーでオリーブオイルを買った。袋は有料なので鞄に入れた。
その後、同じ系列の別の店舗へ。
ここはバールが併設されておりエスプレッソを飲んだ。
奥野がトイレに行きたいと言いだし、バリスタに問うと
レシートを見せればスーパー内のトイレを借りれるよ!とのこと。
だがスーパーの店内を何周も回るがトイレが見つからない。
言い出した奥野は諦めて店内のチーズを物色。
付き添いだった
私の方が漏れそうになり
バックヤードののれんを覗き込んでいると
黒人の店員が
肩を強く掴んできた。
お前何をやってるんだ!
謝罪をしてトイレに行きたいと伝えると。
とにかく、カバンを見せろ!と高圧的な態度。
系列店の他店で買ったオリーブオイルが裸で入っていた。
これは何だ!とさらに高圧的に。
ちょっと待て!
こういう時は下がるとやられるので
負けないようにこちらも高圧的に
今からレシート出すから
ちょっと待て!
ここまでは片言の英語
ここからは
大きめの独り言を日本語で
ちょっと待っとけ!ボケ!
レシートをお前の顔に貼り付けてやるからな。
疑われて俺は怒っているというアピールをしながら。
レシートを見せると
首をひねりながら
目上のイタリア人の女性スタッフを呼ぶ。
すると
イタリア人は
問題なしよ!と釈放してくれた。
その黒人は
右手の買い物袋も見せろ!
と食い下がる。
チーズが出てくる。
これは何だ?
チーズだ。
わかっている。
じゃあ、チーズについているタグはここの物か?と静かに顔を近づけながら詰め寄る。
黙り込む。
返せ!と日本語で言いながら
チーズを強めに奪い返し
早よ!トイレを教えろ!漏れる!
と詰め寄る。
黒人は丁寧にトイレまで案内してくれた。

それでも僕はやってない
の映画を思い出しながら。
トイレの順番待ちをしていた。

疑うのが仕事だから仕方がないが
謝らずエコバッグのチーズまで言い出した時に
悪い飯田が顔を出した。
さすがに44歳でオリーブオイルを万引きせんぞ(笑)

そんなオリーブオイルを
今週末のペペロンチーノに使います。
無ろ過のオリーブオイルの風味は格別
濡れ衣の風味もアクセントに(笑)

笑いながら食べてくれたら嬉しいですね。

奥野シェフに俺の尿意をもてあそばれた話でした(笑)