ナポリに行った時に市場を歩いていると、ミニトマトの房が吊るして売られているのを発見しました。
ん?普通のミニトマト??
と、思いきやこの写真を撮ったのは1月の初め。
でも、このトマトが収穫されたのは夏。
つまり、トマトが収穫されて半年近くになるのに、
腐ることなく、しかも十分な水分を保っている。
なぜ???
このトマト、ナポリ近郊のヴェスビオ火山のふもとで育てられるピエンノーロという品種で、今日まで品種改良されていない原種のトマトです。
このトマトは皮が厚く小ぶり、水分を保つための酸度と糖度がとても良いバランスで含まれているので、
風通しの良い場所に陰干ししておけば長期間の保存にも耐えうるそうです。
冬場でも、ジューシーで力強いトマトが楽しめるそうです。
そう言えば、イタリアで仕事をしている時に、ナポリ出身のシェフが、
「田舎では、夏に収穫したトマトを風通しのいい場所に陰干しにして、冬になるとそのトマトを房から外して
パスタを作るんだよ。」と、言っていた。
これがそれかぁー!
古くから、トマトの収穫が終わった後でも美味しいトマトが食べられるようにと
風通しの良い、日陰に干して保存していたそうです。
残念ながら日本のトマトでは、陰干ししても途中で腐ってしまうそうです。
こちらは若干プライベートに近いです。
よかったら見てください。
堺市のイタリア料理屋 くえろ・くえら奥野